俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~
(はあぁぁ…)
酔っ払いの相手はしんどかった…。
家に帰ってからも、ため息ばかり出てくる。
忠晴が店に姿を現した時、救世主かと思った。
ブラウニーあげないとか、意地悪なこと思ってごめん。
…しかし。
興味深い話をも聞いてしまったので、一概に嫌だった、とも言えない。
家での夕食を終えて、風呂に入ろうとリビングを出ようとした時。
玄関の方で物音や人の気配がする。
忠晴が「旦那様がお帰りになりました」と声が聞こえた。
親父が帰ってきた。
「お、伶士帰ってたか」
「…おかえり」
忠晴が紙袋をいくつかぶら下げて親父の後ろから登場する。
親父も、あれか。
社員からバレンタインチョコ貰ってきたのか。