俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~



(はあぁぁ…)



酔っ払いの相手はしんどかった…。

家に帰ってからも、ため息ばかり出てくる。

忠晴が店に姿を現した時、救世主かと思った。

ブラウニーあげないとか、意地悪なこと思ってごめん。



…しかし。

興味深い話をも聞いてしまったので、一概に嫌だった、とも言えない。





家での夕食を終えて、風呂に入ろうとリビングを出ようとした時。

玄関の方で物音や人の気配がする。

忠晴が「旦那様がお帰りになりました」と声が聞こえた。



親父が帰ってきた。



「お、伶士帰ってたか」

「…おかえり」



忠晴が紙袋をいくつかぶら下げて親父の後ろから登場する。

親父も、あれか。

社員からバレンタインチョコ貰ってきたのか。



< 332 / 503 >

この作品をシェア

pagetop