俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~
その裸の女性の正体が…わかった。
学園1の美女と言われている、高等部の三年生。
レディクラブという、家柄、見た目、成績すべてトップレベルの女子しか入部できないサークル。
そんなレディクラのトップである人。
宮下沙羅。
沙羅先輩を知らない人は、この学園にはいないというぐらい有名な女子生徒で。
いつも笑顔は絶やさず、控えめで格が一段と上な品がある。
その神々しいオーラに、下級生は崇高する者も現れ、生徒からの憧れの的で。
まるで『妖精』のよう、と言われていた。
そんな、沙羅先輩が…妖精のような人が。
…今、ここで、淫らな姿になっている。
なぜ、俺はこの現場を目の当たりにしているのか。
もう、頭がワケわからなくなっていた。
『わかったー。じゃ、伶士はここでみんなが終わるの待ってて?俺はあっち行ってるから』
兄貴はそう言って、連れてきた女の子たち二人をそれぞれ抱き寄せて、両手に花状態で隣のベッドルームへと消えていく。
浮わついた様子の女子二人は、きゃー!と喜んで兄貴にしがみついていた。