俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~
身体を貪られる度に、小鳥のような美しい歓びの声をあげる。
その声。
白くて綺麗な身体。
歓んでいる、淫らな表情。
それは、俺の脳や体の神経、全てをじわじわと刺激し、侵食していく。
そして、身体中がどんどん熱く火照っていった。
その火照りを身体に抱えながら、ベッド上の段々激しくなる淫らな様を、立ち尽くして見守る。
兄貴のいる隣の部屋からも…違う声が聞こえてきた。
『伶士、お待たせ?頑張れや』
『沙羅とやんのは気持ちいいぞ?』
事が終わって、男達は沙羅先輩から離れていく。
ベッドから降りて『そっちに混ぜろ!』と裸のまま兄貴達のいる部屋へと入っていった。
裸で横たわったままの沙羅先輩と部屋に二人きりとなる。
足が…ガクガクと震えてきた。
『伶士…お待たせ?』
ベッドから、沙羅先輩の透き通った声が聞こえてきた。
淫らでめちゃくちゃになったその姿も、何故か美しく。
妖精のままの沙羅先輩だった。
『伶士…早く来て…?』
妖精の姿の下に隠れている獣の狂気を知ってしまった。
けど…この焚き付けられた感情は、もう止められない。
『伶士、おいで…?』
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mission4
妖精の皮を被った獣の姫
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