俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~

なずなを追い掛け回し、ボッコボコにやられた台湾ナマズの椎名先輩が、みっちょと…。

ライバルが一人減った。

だなんて、陰ながらにホッとする。

余計なことを考えてしまった…。



「…まあ、わっち、ぼっちで暇しとるしな。そう考えたらなぁ…」



むーの意志が、明らかに動いている。

良い方向に。

さすが、親友の一言。



って、さっきから、むーが自分のことを『わっち』と言うのが気になる。

え?遊女なの?



すると美森は、希望の光が見えたからか、パァッと嬉しそうな表情をする。



「ほ、ホント?!じゃあやってくれる?!我々はあなたをぼっちにはしませんよ!」

「うーん、まずは見学からだな」

「それはもちろん!」

「あぁぁ…でもわっち、水口パイセン好みだから、視姦してしまうかもわからん。パイセンのカノジョも同じマネなのにな。殺されるわ」

「それはどんどん視姦して構いません!大丈夫だと思いますっ!なんならカノジョの許可取っておきますぅっ!」



瞳真くんを視姦する?

犠牲の上に成り立つマネ勧誘になってる…。

まるで生け贄みたい。



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