俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~
「あーそう。じゃあ見学と視姦するわ」
「きゃー!やったー!…今日は部活お休みなので、明日!明日来てー!」
「…わーったわーった」
「きゃー!ありがとー!」
何だかんだで話が進み。
とりあえず明日、むーはサッカー部の見学をすることになったようだ。
しかし、頑なに首を縦に振らなかったむーが考え直してくれたのは…。
「サッカー部・むーマネの復活かー。がんばりまっしだな」
「もしわっちがマネやることになったら、なずぽ、おまえにグランドの雪割りやらせっからな」
「えぇっ!またやらせる気か!」
紛れもなく、彼女を今まで見てきた親友の一言のおかげだ。
なずな。
おまえ、結構いいこと言うんだな。
惚れ直してしま…あ、あぁぁ。やめて。
照れるから…!
その人の輪の片隅で。
すきな人のことを思っては、一人勝手に照れている俺。
非常に、イタイ奴となっておりますが。
…まさか、この数時間後。
そのすきな人と、とんでもない現場に出くわしていることになろうとは。
この時は思いもしないのでありました…。