俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~

「で、顔面凶器な札付きのワル?なずぽよも男の趣味どうなってんのよ。顔関係無しに強い男が好きってか?」

「うーん。それは確か顔面凶器が鈴代に一目惚れして、すげーしつこく『付き合ってくれ』だの『アイラブユー』だの付きまとってたのよ。俺達の地元じゃ有名な話だけど」

「アイラブユー!愛羅武勇!みたいな?がははは!」

「そうそう!まさに漢字変換?みたいな!ヤンキーの鉄板だなおい!」

チカと颯太は笑っている。ツボに入ったらしい。

俺も少し笑っちゃった。



「…で、好きだ好きだ言われて悪い気分しないから、付き合うだろ?…でもよ?」

「うんうん」

「付き合って1ヶ月ぐらいしてからなんだけど、連絡もせずに弾丸でその顔面凶器の部屋に行ったんだとよ?そしたら…なぜか、顔面凶器は一人で上半身裸」

「は?それって…」

「で、鈴代は何故か人の気配を感じて押し入れを開けたんだとよ。そしたら…」

「そしたら?」

「…押し入れには裸の女がそこに!」

「マジ?マジか!ホラーか!」

「NTRか!」

おいおい。NTRもざっくりしたカテゴリー分けだな。


って、マジか!


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