俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~
「ポルターガイスト…」
「…結局は、数年前に辞めたホステスさんが、恋愛を苦に自死し、その地縛霊の仕業だということがわかったんだ」
エレベーターがゆっくり停まり、ドアがガバッと開く。
「…自殺したのに、自分が死んだことを理解出来ず、ずっと働いていたスナックに留まっていた。それで、丁重に祓って成仏して頂いた…のが、昨年の話」
「…で?」
「しかし、ここ最近またスナック内の備品が何もせず急に壊れる被害が続出して。ひょっとしたらまたその子の仕業じゃないか?って、ママがビビっちゃってさ。成仏したはずなんだけどな…」
エレベーターから降りて、廊下を真っ直ぐ歩く。
話を聞きながら、その背中を追って着いていった。
そして、突き当たりのテナント。
《オデット》という昔ながらのデザインをした看板を掲げた入り口が目に入った。
「…で、今日はその再調査。簡単に済みそうなら、その場で浄霊する」
そう言って、なずなはオデットのドアを軽くノックした後、ゆっくりとそのドアを開く。
「…こんばんはー。音宮陰陽事務所の者ですー」
「…結局は、数年前に辞めたホステスさんが、恋愛を苦に自死し、その地縛霊の仕業だということがわかったんだ」
エレベーターがゆっくり停まり、ドアがガバッと開く。
「…自殺したのに、自分が死んだことを理解出来ず、ずっと働いていたスナックに留まっていた。それで、丁重に祓って成仏して頂いた…のが、昨年の話」
「…で?」
「しかし、ここ最近またスナック内の備品が何もせず急に壊れる被害が続出して。ひょっとしたらまたその子の仕業じゃないか?って、ママがビビっちゃってさ。成仏したはずなんだけどな…」
エレベーターから降りて、廊下を真っ直ぐ歩く。
話を聞きながら、その背中を追って着いていった。
そして、突き当たりのテナント。
《オデット》という昔ながらのデザインをした看板を掲げた入り口が目に入った。
「…で、今日はその再調査。簡単に済みそうなら、その場で浄霊する」
そう言って、なずなはオデットのドアを軽くノックした後、ゆっくりとそのドアを開く。
「…こんばんはー。音宮陰陽事務所の者ですー」