俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~
大勢の押し寄せる男性方(失礼)の隙間から、なずなの姿がチラッと見える。
(な、なずなっ…!)
た、助けてくれ!
元だけど、ボディガードだったろ?俺の!
しかし、隙間から僅かに見えたなずなの表情は、苦笑い…。
…あぁっ!引き続き残酷物語か!
お願い、助けて!
今から数分でいい、再契約して!
ボディガードぉぉぉっ!
「なずなぁー?支配人とママこっち。来てー?」
「お、ありがとサクラさん」
しかし、なずなはそのサクラさんに連れられて、俺の視界から消えてしまう。
…ああぁぁっ!いない、いなくなったぁぁっ!
「きゃー!お尻硬いー!キュッとして小さぁいー!」
「…あらやだ!ホントに大きい!元気になったらどんだけ大きくなるのよ!」
…さっきから、ズボンの上から撫で撫でとぉっ!
…あぁっ!誰か頬っぺにキスしてきた!とうとう!
なずなああぁぁっ!
助けてぇぇっ!
あああぁぁぁっ!
…おさわり地獄、凌辱物語はしばらく続いた。
泣けるぞ、これ。