俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~
立ち上がって、そのダンディズムを呼んだのは…なずな。
なずなの存在に、ダンディズムも目をパチクリとさせている。
「…は?…陰陽師のお嬢?」
なずなと知り合い…?
と、いうことは。
この人は、ヤクザの木嶋さんとやら…!
「お嬢、何でここに…?」
なずなの登場に、木嶋さんとやらは唖然呆然としてるようだ。
そんな彼になずなは本当に物申す。
「…また、弓削先生の依頼か?!…魔力駄々もれだぞ!上のテナントに被害が出てる!」
「は…マジ?!」
本当に、おばちゃんのクレームのように物申してしまった。
すると、木嶋さんとやらは「ああぁぁ…」と、項垂れる。
しかし、気を取り直して顔を上げていた。
「まあ、いい。…お嬢、ちょっと入ってくれねえか?」
「はぁ?」
「…助けてくれってぇっ!」