俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~
「…えぇい!何でおまえらそうだらしねえんだ!女一人セックスでイカせることも出来ないのか!」
再び、怒号を飛ばす木嶋さんだが、子分たちはおろおろしながらも言い訳を始める。
「だ、だってだって!あの女、すごいでやんすよ!挿れたとたん持ってかれ…」
「イッたら生気が持ってかれるんですわ!」
何を持ってかれるのかは知らんが…そういうあからさまな話、やめませんか?
JKいるんすけど…!
「そこまで言うんなら、兄貴も抱いてみたらいいでやんす!あの女を!」
「気持ちい…いや!骨の髄まで生命力持ってかれますよ!」
「イッたらしばらく起き上がれないでやんす!」
「なっ!…俺は、出来ないのはわかってるだろ!」
なるほど。子分たちはすでに、そこにいる沙羅先輩とは済みなのか。
で、そこに倒れている連中の一人だったワケか。
「…そーだよな。木嶋、ホモだから女に反応しねえもんな」
そう呟くように口にするのは、なずな。
沙羅先輩のいるベッドをじっと見つめながら。
って、えぇっ!
木嶋さん…ホモ?!
こんなにダンディズムなのに!
驚くことだらけで、パニるわ。