俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~
「…だあぁぁっ!お嬢、余計なことを言うなよ!」
「余計もなんも、みんな知ってるだろ。知らないのは、さっきからおまえが視姦しまくっている伶士ぐらい」
「…こらっ!言うな!」
え…俺、視姦されてたの?
ホモの木嶋さんに、視姦されてたの?!
木嶋さんと目が合うと、彼は照れ臭そうに俺から目を逸らす。
え、えぇっ!ホントなの?!
これ以上、驚愕の事実やめて。
ホントにパニる…!
「…俺の視姦の話はいいとして。…お嬢、そういうワケだ。何度男を投入しても、こんな感じでダメになる。三日三晩こんなことやってんだぞ?!組の若連中ほとんど呼んだし、そこらでうろついている童貞くさい若者も連れてきた。色ボケした年寄りまで、全部やられた!…もう、与える男がいねえ!何とかしてくれ!」
視姦の話はいい?良くないんだけど。
とは、言えず。
依然、沙羅先輩のいるベッドの方を凝視するなずなをチラッと見る。
「…色情魔(インキュバス)の魔法陣だな。…しかも、雷属性」
そして、ベッドの方へ赴き、魔法陣をじっくりと見る。
沙羅先輩に「あら、可愛い子。こんにちは」と言われてる…。