俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~

そうか…ここで、なぜこんな事態になってしまったかって。

それは、沙羅先輩があまりにもヤリマ…いいえ!床上手だからだ。

男はどんどん餌食になっていく。

喰うか喰われるかのサバイバルになってしまったのか。




「…あのお姉さん、どこの誰?」


間は入れず、すかさず木嶋さんになずなは疑問をぶつける。

それを横で聞いていた俺は、ドキッとして後ろめたくなる。

まさか、そこにいるセックスモンスターが俺と知り合いだなんて、思いもしないだろう。

もちろん、内緒、秘密。

余計なことは言わず、お利口さんに黙っておく。

墓までお持ちになるのは大袈裟だから、せいぜいカバンの中にしまっとく程度だが。




「えーと…宮下商事の社長の長女、宮下沙羅。21歳」

「宮下商事?…あぁ、不当たり出したって、こないだ橘しゃちょーが言ってたな」

うっ。親父の名前出すな…って、親父とそんな話するの?へぇ。

「そう。その不当たりをうちのおやっさんが資金面でカバーした感じだ。…その見返りが、あの娘だ。まあ、娘というか…養女?」

「養女?」


< 447 / 503 >

この作品をシェア

pagetop