俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~
そうか…ここで、なぜこんな事態になってしまったかって。
それは、沙羅先輩があまりにもヤリマ…いいえ!床上手だからだ。
男はどんどん餌食になっていく。
喰うか喰われるかのサバイバルになってしまったのか。
「…あのお姉さん、どこの誰?」
間は入れず、すかさず木嶋さんになずなは疑問をぶつける。
それを横で聞いていた俺は、ドキッとして後ろめたくなる。
まさか、そこにいるセックスモンスターが俺と知り合いだなんて、思いもしないだろう。
もちろん、内緒、秘密。
余計なことは言わず、お利口さんに黙っておく。
墓までお持ちになるのは大袈裟だから、せいぜいカバンの中にしまっとく程度だが。
「えーと…宮下商事の社長の長女、宮下沙羅。21歳」
「宮下商事?…あぁ、不当たり出したって、こないだ橘しゃちょーが言ってたな」
うっ。親父の名前出すな…って、親父とそんな話するの?へぇ。
「そう。その不当たりをうちのおやっさんが資金面でカバーした感じだ。…その見返りが、あの娘だ。まあ、娘というか…養女?」
「養女?」