俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~
え…その話は初耳だ。
沙羅先輩が、養女?
知らなかった…!
木嶋さんが手を出すと、子分の一人が資料を渡す。
「…あまりにもモンスター過ぎるから、気になって調べさせた」と、手にした資料をパラパラと開いた。
「えーと…正確には、宮下社長の愛人の娘だ。最初は愛人に入れ込んでいた社長だったが、中学生の娘の存在、美貌を知るとたちまちその虜となり、金を渡して娘を取り上げ、戸籍上の娘とした」
「母と娘を…引き離したのか?」
「そうでもないぜ?社長が娘に入れ込んでいると知ると『あんたなんか娘じゃない!』と縁を切られている。母親の行方は不明。…そして、戸籍上は娘だが、実際のところは…社長の愛人だったそうな」
「うわっ…鬼畜。中学生相手だぜ?」
「でもな?ミソなのは、このお姉ちゃんだ。毎晩毎晩社長に抱かれてはそのエロスを開花し、学園では男子生徒と手当たり次第に情事。教師にも色目を使い、誘惑。挙げ句の果てには、義理の兄二人をも誘惑し、それぞれ関係を持ってしまってる」
「は…」
「高校卒業してからは、親父である社長の秘書となり…取引先との契約に、自ら進んで枕接待をする。…もう、根っからのエロだ」