俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~

だけど、この嫌で嫌でたまらなかった状況を、吹っ切ることが出来たのは。

間違いなく…ヤツの存在だ。




(………)



フカフカのシートに背を預け、スマホを見つめる。

何を見ているのかというと…LINEのやり取りをした画面。

…なずなとの。



昨日の敗退直後には《おつかれー》とシンプルな一言…。

しかし、夜には。



《おまえのぴえん顔、全国ネットで放送されてるわ!》

と、大爆笑しているスタンプと共にメッセージが。



ぴえん顔…泣いてる顔ですか?…あ、あぁ。

ロッカールームでのお話ですか…。

深夜のテレビ見たのか。

あの撮影、ホントにやめてほしい。

これこそ悪夢だ。

で、すかさずイジってくるな。コノヤロウ。



何て返信しようか迷ってると。



《ハンパないって!とか、またまたまたまた一面だとか言いながら泣けばよかったのによーw》

《超ぴえんw》

と、今度は泣きのスタンプと共にメッセージが添えられていた。

悪夢…!

ホンっト、すかさずイジってくるな…。


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