俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~
「…あら?お久しぶりです」
そして、沙羅先輩は…菩提さんに頭を下げた?
え?どういうこと?
「…順調にやってるようだな」
「ええ、おかげさまで。素敵な御方とも御会いすることが出来ました」
そう言って、隣にいるガラ悪白スーツに微笑みかける。
さっきから沙羅先輩にデレデレしていた彼は、更にデレデレし始めた。
「おいおい、言ってくれるな?沙羅?」
「ウフフ」
何なのこの熱々ぶり。
そして、どういうこと?
すると、菩提さんはそのガラ悪白スーツにも頭をペコリと下げる。
「これはこれは黎愛以(れいめい)一家の若、お世話になってます」
「おぉ、菩提!…この女、沙羅は菩提がうちのシマに連れて来たんだってな?おまえ、相変わらずいい仕事するな?」
「はは。お褒めに預り光栄ですよ。気に入って頂けたようで」
「気に入るさそりゃ!こんな美人だしあっちもいいし!…で、続きは店で」
「ウフフ。真二さんたら」
…え?順調?素敵な御方?
黎愛以一家の若…ヤクザ?
うちのシマ、いい仕事。
続きは店で…?
だから、どういうこと?!