俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~

そうして、沙羅先輩は菩提さんに再び頭を下げ、ガラ悪白スーツとイチャイチャしながら目の前のビルへと消えていく。

しかし、そのビルは…やはり。

テナントにお風呂屋さんしかない、お風呂屋さんビルだった…。

ま、まさか…!



沙羅先輩が、なぜかこっちに戻ってきていて。

しかも、まさかの泡姫?

だから!…どういうこと!



「…わかった?」



車のドアが開き、菩提さんが中に乗り込んでくる。



「全っ然、わかりません!…どういうことですかっ?」

「あはは。じゃあ、ごはん食べに行こうか。忠晴さんには連絡してるから。帰りも家まで送るからね?」



そして、その詳細を。

向かう車の中で、聞くこととなる。

車は国道36号線を南下していた。



「…実は俺、魔界の方にちょっとしたコネがあって。あのアバズレ女のその後を探るようお願いしたんだ。…何か気になっちゃって」



その後が何か気になっちゃって?

…しかし、これは、動物的カンが働いたという結果になった。



だが、その報告は一日待たずにやってくる。




「…え?雷帝の軍が、一晩で壊滅状態?!」


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