俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~


「…あの時のなずなの判断は、一番選択すべきではない判断だ。それをちゃんと理解して反省するまでは言わない」



き、厳しいな。

さすが兄弟子。



「昔から、自分の感情をモノサシにして強気に暴走する癖がある。それは命取りになるから、全体をくまなく見て冷静な判断を。と、教えてはいるんだけどね…」



ははは…と、苦笑いしてる。

菩提さんも大変なんだな…。



車は、街灯が灯る夜の街並みとなっている国道をまだ南下している。

右手にはあの札幌ドームが見え…。



車はウインカーならしてゆっくり左折。

車庫入れの後、完全停止となった。



「さあ、着いたよ。伶士くん、ラーメンはイケるかな?」



ラーメン屋?



(…おおぉぉっ!)



しかし、その看板を見て、興奮せずにはいられない。



《ラーメンの濱岡屋 札幌36R店》



…あの有名な濱岡屋だあぁぁっ!



「俺、ここのラーメン大好きなんだよね。軽くシャブ入ってるらしいけど、大丈夫?」



何なんですか、その都市伝説…。



でも、いい。

念願の濱岡屋ラーメン。

まさな、こんなところでありつけるとは!


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