俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~
で、いろいろ考えた結果。
「ご、ごめん…」
怒りのオーラで圧倒してくる舞絵を前に、取り敢えず謝罪をする。
しどろもどろだけど。
しかし、そんな一言で舞絵が納得するワケがない。
「…え?…それ、答えになってませんわよ?」
「………」
やはり…。
俯いて次の手を考えていると、カタンとカップをテーブルに置く音がした。
「…そんなに私達が信用出来ませんでしたか」
「いや…」
「伶士…私達は、共に戦った戦友ですよ?あの理不尽な英語、中国語、韓国語、イタリア語、フランス語、ポルトガル語などなどの語学授業に、弱冠六歳ながらも血反吐を噴き出させて戦い抜いた…戦友じゃありませんか?」
「………」
六歳が血反吐を噴き出す授業…知らない人が聞いたら、どんなことが行われているのか想像し難い表現だ。
確かにキツイ授業で、俺も母さんの前で何度も泣いた。
俺は血反吐を噴き出してはないけど。