俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~
…いろんな説が噂として流れたが。

俺には『社会勉強のためですわ?会社の未来のために、平民のニーズを勉強しておきたかったのです』とか、『尊敬する御姉様が、平民高校で楽しくやっていたのが羨ましくて』と話していた。

…それは、表面上の話かもしれないけど。



そんな平民高校(…)の先輩である麗華さんとの話は止まらない。



「お友達とも楽しく過ごされていますか?学校帰りにお茶しに行ったりしませんか?」

「行きます行きます!イオンとか」

「オホホホ。平民の飲茶は素晴らしいですわよ!マクドのポテトは絶品です!伶士さんは食べましたか?」

「食べました食べました!塩だらけでしょっぱくて衝撃でした!でもカリッとして美味しいんですよ…!」

「オホホホ!…マクドポテトはですね?私にとっては大変感慨深いものでして。…なんと、素敵なお友達が私にそのポテトを奢って下さったのです!」

「お、奢ってもらった…?麗華さんが?」

「『麗華…お金持ちだからって二回も奢ってもらって悪いから今日は全部私の奢り』と、この小笠原麗華、人生で初めてお友達に奢ってもらったという、素敵な思い出のポテトなのです!…お友達の愛を感じましたわ?」

「えっ…!」

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