俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~
確かに…だいぶ腹割った友達だし。

陣内に関しては、家に泊めてくれたし。

もっと仲良くしたいような気もする。



「…ありがとうございます、麗華さん。勇気出して友達家に呼んでみようかな」

「そうですわ!その調子ですわよ伶士さん!もしお困り事がございましたら、私をお呼び出し下さい?悪いようには致しませんわ?」

「………」

…もし、何かトラブって、麗華さんを連れていったら、みんなビックリするだろう。

何?この筋金入りお嬢様?なんて。

想像すると、思わず苦笑いしてしまう。




「…時に、伶士さん?その…平民高校では、素敵な女性と出会えましたか?」



えっ…。




そのセリフにドキッとさせられる。

麗華さんを見ると、興味津々な女子の顔をしていた。

目をキラキラ光らせて…。

麗華さんも、恋ばな好きなのか?そこは普通の女子だな…?



「い、いや…」



と、しどろもどろに答えながらも。

その意中のヤツの顔を思い出すと、思わず顔が熱くなってしまう。

しかし、俺も隠すのが下手なのか、察せられてしまった。

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