俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~
「あらあら?その反応は…いらっしゃるのですね?」

俺のリアクションを見て、麗華さんはニヤニヤとしながら顔を覗き込んでくる。

「い、いや、そんなんじゃ!」

「オホホホ!高校の青春とやらは、平民高校最高のスパイスですわよ!」

スパイス…ですか。

「私も高校時代は、神と崇める殿方がいました…追いかけるのはもう最高で…」

麗華さん、何かうっとりしちゃった。

まあ…このリアクションだと、恋というより崇高、ファンだな。余裕ありそう。

しかし、麗華さんの崇高する男性とは、どんな人だろう。スゴイ人なんだろうな。



恋なんて、心に余裕が無くなる。

ホント、病のように。



すると、麗華さんは「…あっ!」と、急に声をあげる。

閃いた!みたいな。



「伶士さん、そう言えば私、3月末に今建てているホテルのオープニングパーティーを開催する予定なんです!」

「…ホテルの?」

「そう言えば、伶士さん、おじ様と一緒に起工式に参加してくださったのですものね!お礼が遅れてすみません…」

「い、いえ」



あの起工式のホテルが、3月末に?

時期的にはそんなものか。

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