俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~
すると、麗華さんはなぜか自信満々に胸を張っていた。

そして、なぜかドヤっている…。



「私、怒りのあまり、あの鬼畜本人に面と向かってガツンとお説教してやりましたのよ?『弟の恋人を横取りするなんて、それでもあなた人間ですか!人間のクズ、カスですわよ!』と…」

「え…兄貴に?!」

「ええ。まあ…そんな誘いに乗る女子も女子ですから?伶士さんには申し訳ないですが…『クズ同士、二人で堕ちて行きなさい!二度と伶士さんの前に現れるんじゃありません!』と、差し出がましい真似でございましたが…もうケチョンケチョンですわよ!」

二度と俺の前に現れるなは無理だ。だって家族だし。



しかし、絶句だ…。

麗華さんがこの事を知った挙げ句、兄貴をそんなケチョンケチョン(…)にしたなんて…!



…ひょっとして。




《…あの日さ。麗華にちょっとグサッとくること言われて、ヤケ酒しちゃったもんでさ?悪酔いしてた。本当ごめん》




まさか、この事じゃねえだろな。




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