俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~
(あ…)
その場に取り残され、呆然としていたが。
同じく取り残された薫が、ずっとこっちを見ているのに気づく。
「あ、あ…ひ、久しぶり」
何を話せばいいのかわからなくて…取り敢えず当たり障りのない挨拶を、してしまった。
目を合わす事が出来ず、あっちの方を向いてしまう。
薫を直視出来ない…。
「伶士…急でごめんね?あの…」
「…え?」
…これは、現実か。イタズラなのか?
「相談したいことがあって…」
それとも、罠なのか。
薫が、俺に相談…?
…薫の表情からして、その『相談』とやらは、真剣な話なのか。
その『相談』の一言で、いくらかの警戒を解いてしまった。
結果、薫の話を聞くことになる。
「静かなところで話さない?」
そう言われて、取り敢えず会場であるホールを二人で出る。
何処で話そうか…。
このホテル内の静かな場所を、頭の中で探してみる。
「…私の部屋、来る?」
そう言って、薫は手に持っていたクラッチバッグの中からルームキーを取り出していた。
その場に取り残され、呆然としていたが。
同じく取り残された薫が、ずっとこっちを見ているのに気づく。
「あ、あ…ひ、久しぶり」
何を話せばいいのかわからなくて…取り敢えず当たり障りのない挨拶を、してしまった。
目を合わす事が出来ず、あっちの方を向いてしまう。
薫を直視出来ない…。
「伶士…急でごめんね?あの…」
「…え?」
…これは、現実か。イタズラなのか?
「相談したいことがあって…」
それとも、罠なのか。
薫が、俺に相談…?
…薫の表情からして、その『相談』とやらは、真剣な話なのか。
その『相談』の一言で、いくらかの警戒を解いてしまった。
結果、薫の話を聞くことになる。
「静かなところで話さない?」
そう言われて、取り敢えず会場であるホールを二人で出る。
何処で話そうか…。
このホテル内の静かな場所を、頭の中で探してみる。
「…私の部屋、来る?」
そう言って、薫は手に持っていたクラッチバッグの中からルームキーを取り出していた。