俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~
すると、そこでも意外な返答が。



「あ、ごめん…先月、頼智さんに学校のカフェテリアで会った時に、そんな話をしてたから…」

「兄貴が?!」



兄貴が薫に?

あの悪霊騒ぎの一件を喋ったっていうのか?!

って、この二人。

俺のそんな話を世間話にするなんて。

まだ続いてるのか…?

…いや、そこはもう俺には関係ない。



「ったく、兄貴のやつ。何でもベラベラと…」



ため息をつくと、薫が話の続きを始める。




「…いや、私も…最近ちょっと」

「え?」

「実はね…困ってることがあってね?」



…まさか、薫にこんな事を相談されるだなんて。

何処をどう考えても、思わなかった。




「私も、ひょっとしたら悪霊に取り憑かれているのかも、なんて…」

「…えっ?あ、悪霊?!」



薫が…悪霊に?!



「ど、どういうこと?!」

「うん、あのね…最近、夜部屋に一人でいると、変なことばかり起きるの」

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