俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~
「…で、友達が困ってるから、どうなのか見てほしいんだけど…恐がって、不安がってる」
『へぇー…』
そして、少し間が空いた。
向こうは、何やら黙って考え事をしてる?
沈黙されると、ちょっと焦る。
え…ダメかな。
俺ごときの頼みなんて。
勢いで電話してお願いしてしまったが。
こいつは、プロ。
仕事を選ぶんだろうか。
「だ、ダメ…?」
恐る恐る尋ねてみる。
断られたら、ショックかも。
『いや。いいよ』
「ほ、ホントか?!」
その了解の返事に、ホッと胸を撫で下ろす。
OKしてくれた…。
『とは言っても、しばらく予定だらけで早くて来週の日曜日になるんだけど、それでもいいなら』
「ちょっと待って。聞いてみる」
『おう。よかったら、連絡くれ。その日曜日ならいつでもいいぞ』
「わかった!ありがとう!…あと」
『あ?何?』
「お、おみやげ…買ったんだ」
『何の?』
「ほら、東京行ってきただろ。この間のペンギン様ボールペンのお返しみたいな…」
『おー!あの全国ネットぴえん顔事件の!』
「………」