俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~
全国ネットぴえん顔事件…あの番組のことか!
「ったく、どこまでもイジりやがって!」
『わははははー』
俺がムキになったのが面白かったのか、電話の向こうでは笑い声が響いている。
ホンっト…苦笑いしか出てこないわ。
「…じゃ、日曜日の都合わかったら連絡する。宜しく」
『あいよ。LINEで良いわ。あと、辻斬りされたおペン持ってくるよう友達に言っといて』
「わかったけど…おペン言うな!」
『はいはい…ぷっ。じゃあお疲れ』
「笑うなこら!」
『はいはい。わははー。おペンおペン』
ちくしょう、最後まで笑い飛ばしやがって。
笑いながら電話を切りやがった。
まったく…。
…なんて思いながらも、口元が緩んでしまう。
久っ々に話した。
今年初会話。
電話切った途端に、さりげなく胸がバクバクしてきやがった。
そして、会える。
会えるぞ…!
まさかのまさかで。
冬休み中はもう、会えないと思ってたのに…!
来週となると、冬休み終わる寸前だが。
な、なんか嬉しい…!