girl❗️girl❗️girl❗️
side美音

「ありがとう」
ニコッと微笑まれた零が少し顔を赤くして

「この子めっちゃ可愛くね?なんで凛斗振ったの?」

と耳打ちをされた。

そう。美葉菜ちゃんは可愛い。

E組だから表立って注目されないだけで
10人ぐらい狙ってる男子いる
って聞いたことあるし。

凛斗が不機嫌だから蓮斗くんに聞いたら
いつも一緒のメンバー。
神田くんに告られたらしい。

ちなみに蓮斗くんも美葉菜ちゃんのことが
好きだし。

美葉菜ちゃんは凛斗一筋だけど。

ま、凛斗とも気付いてないだけで
美葉菜ちゃんのこと好きだと思う。
美葉菜ちゃんが告られて機嫌悪くなるのは
嫉妬以外の何者でもないし。

可愛い美葉菜ちゃんとイケメンな凛斗は
お似合いだし、

美葉菜ちゃん
私が知っている同年代の中で
一番性格が良い。
(凛斗に告白した人たちの中で)

あの子とかこの子とかより…

今でも私を無視してハブっている
同じクラスの子たちを思い浮かべる。

あの子たち、振られた瞬間
逆恨みして無視された。

あの人たちと比べると
美葉菜ちゃんは天使だ。

振られたのにその人といつも一緒にいて
恋人って言われてる女と
友達になってしまうのは
美葉菜ちゃんぐらいしかいないと思う。

だから二人を応援したくなる。

仲良くなって
私を利用しようとする人もいたけど、
あの子は考えつかないらしい、

むしろそれを言ったらキョトンとされた。  「ありえないよ!
友達利用したくないもん。」

うん、めっちゃ天使。

その時、私は
利用すること自体を考えつかない
性格が良すぎるこの子が
凛斗とくっついて欲しい。
と同年代の中で初めて思ったのだ。

「あ、美音ちゃん。これ」
差し出されたのはイヤリング。

「これ、可愛いと思ったからお礼にどうぞ」

「ありがとう。」

「それつけて浩ちゃんに
可愛いと言わせちゃいな!」

囁かれて思わず顔が熱くなるのが分かった。

浩輝に「可愛い」と言われたい。

今回浩輝、来るって言うし、
まぁせっかくだから
少し意地を張らずに素直になってみよう。

「うん、分かった。」
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