【短編】 ME☆GA☆NE
友一はまだゼミの事をしつこく聞いていた。

僕はアイスコーヒーを飲みながら神崎様の事を考えていた。

カワイイ。少し恥ずかしがり屋。

ってそれしか分かりません!!

か、彼氏なんかは‥。いる‥。いない‥。

「ねぇ、翼〜!聞いてるの?」

愛ちゃんが僕に話かけているのにやっと気付いた!

「今日、バイトの面接なんだよね?」

そう!そうだった!

「友一、今日はバイトの面接だぞ。」

「何言ってんだ!?面接は明日だろ?」

「違うって!今日だろ〜。ゼミが終わったら履歴書を書いてそのまま一緒にいく予定だったろ?」

「…。し、しまった〜〜!!」

友一は慌てて履歴書を買いに売店に走り出した。

「はぁ〜、私の彼氏としては情けない…。」

愛ちゃんはため息まじりに言った。

「ところでさ、何のバイトなの?友ちゃん、決まってから教える!しか言わないの」

「え?なんでだろう。僕は別に言ってもいいと思うけど‥。」

「なに、なに〜、教えてよ♪」

言ったらまずいのか?いや、大丈夫だろ。

「え〜っと、塾なんだ。」

「塾??」

「うん。小学生の塾で雑用とか講師の補助とか。慣れたら少しぐらいなら勉強を教えてもいいって。」

「すごいじゃない!!私もそのバイトがいいな〜!」

慌てて友一が走ってきた。

「はぁ、はぁ。買ってきたぞ!すぐに書くからな!」

「友ちゃん、しっかりしてよね〜!でも、頑張ってね!」

「‥?おう!まかせとけ!」

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