そして、次の世界へ。
「私ね、思うんだ。」

メロディーが暗くなる。

「自分ってすごく偽善者みたいだ
って。自分がしてることは
人が嫌がる仕事だって分かった上で
あえてそれを選んで感謝される
自分に価値を感じてる...。」

馬鹿らしい、でしょ。

そう言って切なげに笑った
莉那ちゃんは苦しそうだった。

「莉那ちゃんは、すごい。
私は自分では何も出来ないから。

自分からちゃんと行動してる
莉那ちゃんはすごいと思うの。

嫌なことを引き受けて感謝される
自分に価値を感じることも
1つの生き方なんじゃないかな。

感謝されるのって気持ちいいし、
いつも感謝されるような人で
いたいって思うのは莉那ちゃんが
優しいからだよ...。」
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