そして、次の世界へ。
あれから3年。

私は高1、妹は中2になり
自分たちのことは全部2人で
出来るようになった。

お母さんの世話は私の役目で、
料理を作るのが妹の役目。

私の方が少し大変だから、
妹にときどき役目を
代わってもらったりもする。

あのあと1時間目をサボった
私たちは放課後に担任に呼び出されて
今から帰るところだった。

どうやら、相藤さんが
担任に告げ口したらしい。

「めるりんチクるとかやめてよね。
自分もしょっちゅう
友達とサボってんのにさー。」

並んで歩く帰り道、
莉那ちゃんがため息をつく。

「まぁでも、悪いことしてるのは
私たちだからしょうがないよ。」

「何この優等生、私には
そんな考え方出来ないんですぅ。」
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