そして、次の世界へ。
私と莉那ちゃんがいつも
歩いて帰る道はものすごく狭くて、

誰も人が来ないから
こうして普通に話すことも
歩いて帰ることも出来る。

莉那ちゃんは私を
マジマジと見つめたあと、
嬉しそうに笑った。

「2人きりのときは、
普通に話せるんだもんね。

澄香の病気って不思議だなぁ。
あっ、馬鹿にしてるわけじゃないよ。

ただ本当に不思議に思うだけ。
不快に思ってたらごめんね。」

私はブンブンと首を横に振り、
大丈夫、平気だよと笑う。

「自分でもよく分からないの。
妹やお母さんとは話せるし、

莉那ちゃんとも話せるのに他の人
とは話せないなんて本当に
意味わかんないよね...。」

そう、自分でもよくわからない。
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