そして、次の世界へ。
2人の会話に沈黙が走る。

「今日もスーパー寄ってく?」

莉那ちゃんの言葉に私は頷いた。

妹の茉澄が洗濯、掃除、炊事を
一手に引き受けているから、

学校帰りにスーパーで
食料を買って帰るのは
自然と私の役目になっていた。

たくさんの食料品を一気に
買って帰るから最近は莉那ちゃんが
買い物を手伝ってくれている。

「ごめんね、いつも買い物に
付き合わせちゃって。」

そういうと莉那ちゃんは
にこにこと笑った。

「いいってば。私、あんまり
スーパーで買い物とかすること
ないから買い物に付き合うの
けっこう好きだし!」

莉那ちゃんの家は
かなりのお金持ちらしい。

どこかの大手企業の社長さん
だって聞いたことがある。
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