僕も好きだって言ったら?
◇
思った以上に人がいる。
あの人を見つけるのは至難の業かもしれない。
「ねえ、今日これが終わったらご飯に行かない?」
「今日こそ遊びに行こうよ」
帰ってしまおうかと思っていたら、近くで男の声が聞こえて来た。
誰か誘われていて、大学ならこういうことがあるのか、なんて思いながら見回してみる。
「遠慮します」
誘われた人は冷たい声で断った。
かっこいい人……
「え……」
僕はその冷たい声の主を見つけてしまった。
あの人だ。
姉さんが言っていたのは嘘じゃなかったらしい。
見たことがないくらい、目に光がない。
僕が彼女を凝視しすぎたせいか、彼女が僕に気付いた。
みるみる明るくなっていく。
だけど、すぐに目を逸らした。
あの日以来会っていないのだから、こういう反応は当然か。
「どうしたの?」
「もしかして知り合い?」
男たちは断られたくせに、彼女に言い寄っている。
僕はそれが面白くなくて、間に割って入る。
「僕の彼女に近寄らないでもらえますか」
思った以上に人がいる。
あの人を見つけるのは至難の業かもしれない。
「ねえ、今日これが終わったらご飯に行かない?」
「今日こそ遊びに行こうよ」
帰ってしまおうかと思っていたら、近くで男の声が聞こえて来た。
誰か誘われていて、大学ならこういうことがあるのか、なんて思いながら見回してみる。
「遠慮します」
誘われた人は冷たい声で断った。
かっこいい人……
「え……」
僕はその冷たい声の主を見つけてしまった。
あの人だ。
姉さんが言っていたのは嘘じゃなかったらしい。
見たことがないくらい、目に光がない。
僕が彼女を凝視しすぎたせいか、彼女が僕に気付いた。
みるみる明るくなっていく。
だけど、すぐに目を逸らした。
あの日以来会っていないのだから、こういう反応は当然か。
「どうしたの?」
「もしかして知り合い?」
男たちは断られたくせに、彼女に言い寄っている。
僕はそれが面白くなくて、間に割って入る。
「僕の彼女に近寄らないでもらえますか」