僕も好きだって言ったら?
「あなたのことを、好き……ってやつ、嘘じゃないです」
「……信じないもん。弟君、ピュアなくせに、嘘の告白ができる人だもん。今も私のこと、からかってるんでしょう?」
泣きそうな表情に、自分がどれだけのことをしてしまったのかを思い知らされる。
からかっていたのはあなたのほうだ、と前の僕なら言っただろう。
でも、そうじゃないってわかったから。
真剣に彼女に向き合わなければと思ったから。
「からかってません。本気で、あなたのことが好きです」
すると彼女は泣きながら僕に抱き着いてきた。
「あのね、弟君」
彼女は耳元で囁く。
耳元で聞こえてくる好きな人の囁き声というのは、割と好きかもしれない。
「名前呼んでほしいな」
そんな可愛いおねだりをされて、応えないわけにはいかない。
僕も彼女の耳元で名前と、そしてもう一度想いを伝える。
彼女は僕の首に回していた手に力を込めた。
少し苦しいが、彼女が笑ってくれるなら、これも悪くない。
もう、君を傷つけないように頑張るから。
いつまでも僕の隣にいてね。
「……信じないもん。弟君、ピュアなくせに、嘘の告白ができる人だもん。今も私のこと、からかってるんでしょう?」
泣きそうな表情に、自分がどれだけのことをしてしまったのかを思い知らされる。
からかっていたのはあなたのほうだ、と前の僕なら言っただろう。
でも、そうじゃないってわかったから。
真剣に彼女に向き合わなければと思ったから。
「からかってません。本気で、あなたのことが好きです」
すると彼女は泣きながら僕に抱き着いてきた。
「あのね、弟君」
彼女は耳元で囁く。
耳元で聞こえてくる好きな人の囁き声というのは、割と好きかもしれない。
「名前呼んでほしいな」
そんな可愛いおねだりをされて、応えないわけにはいかない。
僕も彼女の耳元で名前と、そしてもう一度想いを伝える。
彼女は僕の首に回していた手に力を込めた。
少し苦しいが、彼女が笑ってくれるなら、これも悪くない。
もう、君を傷つけないように頑張るから。
いつまでも僕の隣にいてね。