僕も好きだって言ったら?
「ごちそうさまでした」
「おそまつさまでした」
まるで音符でもついているかのように楽しそうに言う。
「そうだ、弟君。ゼリー食べない?作ったの」
彼女は僕の返事を聞くより先に席を立った。
料理ができるだけでなく、お菓子も作れるのか。
家庭的な部分があるとは、意外だ。
「ふっ」
冷蔵庫からゼリーを取り出している彼女の背中を見つめていたら、姉さんが鼻で笑った。
「……何」
「胃袋掴まれたな」
返す言葉もない。
認めたくはないが、彼女の料理をまた食べたいと思ったのは事実だ。
「どうしたの?ケンカ?」
ゼリーを持ってきた彼女は空気を読まずに入って来た。
まあ、僕が一方的に姉さんを睨んでいただけだが。
「うちの弟様はどうやら単純らしい」
姉さんはそう言うと、立ち上がって彼女の肩に手を置いた。
「そうなの?弟君!」
また必要以上に近付いてくる。
どれだけのけぞっても、距離を縮められる。
「こいつ、お前の料理が好きなんだってさ」
「ちょっと、姉さん!」
その余計なことを言う口を今すぐ閉じてくれ。
姉さんが丁寧にばらしてくれるせいで、彼女の目がどんどん輝いていく。
「もう、そんなに照れないの」
「おそまつさまでした」
まるで音符でもついているかのように楽しそうに言う。
「そうだ、弟君。ゼリー食べない?作ったの」
彼女は僕の返事を聞くより先に席を立った。
料理ができるだけでなく、お菓子も作れるのか。
家庭的な部分があるとは、意外だ。
「ふっ」
冷蔵庫からゼリーを取り出している彼女の背中を見つめていたら、姉さんが鼻で笑った。
「……何」
「胃袋掴まれたな」
返す言葉もない。
認めたくはないが、彼女の料理をまた食べたいと思ったのは事実だ。
「どうしたの?ケンカ?」
ゼリーを持ってきた彼女は空気を読まずに入って来た。
まあ、僕が一方的に姉さんを睨んでいただけだが。
「うちの弟様はどうやら単純らしい」
姉さんはそう言うと、立ち上がって彼女の肩に手を置いた。
「そうなの?弟君!」
また必要以上に近付いてくる。
どれだけのけぞっても、距離を縮められる。
「こいつ、お前の料理が好きなんだってさ」
「ちょっと、姉さん!」
その余計なことを言う口を今すぐ閉じてくれ。
姉さんが丁寧にばらしてくれるせいで、彼女の目がどんどん輝いていく。
「もう、そんなに照れないの」