闇の中の太陽
『本当に?』

女の人が泣きそうな顔で見てきた。

『…はい』

『本当に?』

『はい』

『泣きそうな顔をしてるのに、本当?』

イライラする。

もうやめてくれ。

そんな顔なんかしてない。

しつこいしつこいしつこい!!!!!

『……何なんですか、本当に!』

私の中の感情が爆発した。

『み、美蘭ちゃん?』

叔母さんが驚いたように見てきた。

『あなたのその、そのお節介が迷惑なんで
す!』

久しぶりに大声を出した。
いつぶりだろう、男からの暴力から逃げてた時以来だ

大声を出すと少し疲れる。

周りを見るとみんなぽかんとしていた。

あの女の人も例外ではない。

けどすぐににこーっと満面の笑みを浮かべてきた
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