闇の中の太陽
大きく伸びをして起き上がる。

学校なんか行きたくないけど、この家にい
るよりは断然マシだ。

それに、今日は“アイツら”に会えるし、

さっさと制服に着替える。

胸元まである髪を手ぐしでさっと整える。

母に似て私の髪は少し色素が薄い。

嫌な遺伝子だ。

ガチャっと戸を開けるとちょうど愛璃が出
てきた。

「うわぁー朝から最悪」

「………」

「っち、なんか言ったらどうなの!てかさ、また出かけるの?もうお母さんに迷惑かけないでよ!」

「…お義母さんには迷惑かけないようにす
るから…あんたに関係ないでしょ」

感情を込めないように平坦な声で答える

「……ふざけないでよ!」

愛璃が私の胸ぐらを掴む。
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