闇の中の太陽
いつもの古びた建物に入っていく。

「うぃーっす。美蘭連れてきたぞー」

侑哉がドアを開けると

「おー美蘭ー新しい酒仕入れたぞー」

いつものように目立つライトグリーンのメッシュ頭の寛樹(ひろき)が私の好きなお酒のビンを開けてくれていた。

「わーい、ありがとう。寛樹」

「どーいたしまして。…あーほんま侑哉の女じゃなかったらいいのに…」

「また言ってんのか。あきらめな、寛樹。美蘭、なんか食べるか?ていうか、また痩せてないか?もっと食べろよ」

寛樹の頭からにゅっと深い紫色の髪の奏太(そうた)が出てきた。

奏太の料理が食べれるチャンスに私は頭を悩ました。

「うーん、あっあれがいい。キムチスープ!キムチスープ作って」

散々悩んでた結果、いつものようにキムチスープになった。

「またかよ!好きだなー。ちょっと待ってろ」

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