闇の中の太陽

4

日常が崩れる音

ピピピピッ

無機質なスマホのアラームで目が覚める。

昨日はあの後四人とお酒を飲んだり奏太が作ったご飯を食べてたり遊んだり、街に出てみたりと騒ぎまくった。

そのせいで帰って来たのは夜中の一時半だった。

あーシンドッ

平日侑哉達のところに行ったら必ず寝不足になるのんだよね。
金曜日とかがいいけどあいつらが鬼のようにメッセージを送ってくるのでついつい行ってしまう。

一応侑哉に文句のメッセージ送ってやろう

眠たい目を擦りながら家を出る。

相変わらずあの人には嫌な顔されたけど

家を出た時ふと家を見た。

「デカッ」

周りの家と比べてみてもデカかった
今更ながら驚いた

なんか叔父さんが会社で出世して、重役についたとかなんとか

まあどうでもいいけど

いつものように白い目で見られながら教室に行く

ドアを開けたとき教室の雰囲気が悪かった

まあでも関係ないし。

あータバコ吸いてーあれ、友梨もう屋上行ってんのかな

そう思い教室を出ようとすると

「ちょっと待ちなさい！」

耳に残る声が聞こえた

「何」

出来るだけ不機嫌な声で振り返る
堅っ苦しい三つ編みをしてうちの学校じゃ珍しく制服を校則どおり着ている委員長がいた

「あ、あなたどこ行くつもりなんですか」