転生したら極悪非道な皇帝の妻になるが実は、ただのツンデレでした!?(9/29に修正済み)

「えぇっ!?エレンのお腹にも赤ちゃんが!!」

 なんとエレンも妊娠していた。
えっ?嘘でしょ……だとしたら相手は誰?
あっ……まさかロンとか!?

 以前私は、エレンとロンが恋仲ではないかと疑ったことがあった。
やけに親しそうだったから。
 でも実際は猫アレルギーのあの男に触れないように
こっそり2人で飼っていたのだと分かり残念な結果で終わっていた。
 ま、まさか……本当に恋仲だったの!?

「すみません。ユリア様の大切な時期と重なってしまって……」

「そんなことは、いいのよ……おめでたいことなんだし
それよりも相手は誰なの?もしかしてロンなの?」

 私は、必死に相手は誰なのか聞いた。
するとエレンは、恥ずかしそうに頬を染めるとコクりと頷いてきた。
や、やっぱり……!!

「実は……秘密にお付き合いしておりました。
 まだあの人には、話しておりません。
あの方も高貴な身分の方ですし……私は、ただの侍女。
 いくら付き合っていても産んでいいのか不安で……」

「絶対に産むべきよ!私は、応援するわ。
 ロンにも私から説得してあげるから頑張って元気な赤ちゃんを産みましょうよ」

「ありがとうございます……ユリア様」

 目をウルウルさせながら感動しているエレンを見て私は、なおさら応援しようと思った。
 こうはしてられないわ。あの男にも報告して2人でロンを説得しないと……。

「アミーナ。すぐに陛下を呼んできて」

「えっ?陛下?わざわざこちらに?」

「いいから早くして。私が大切な用があると言えば必ず来るから。ロンも呼んできてね」

 私は、アミーナにあの男を呼ぶように指示を出した。
本来なら陛下を呼びつけるなんて失礼だが身重の状態なため動けないし。

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