転生したら極悪非道な皇帝の妻になるが実は、ただのツンデレでした!?(9/29に修正済み)

 その後どうなったかと言うと数日が経ち
私は、バースデーパーティーのためにダンスの練習をしていた。
 どうやらパーティーには、お菓子や料理の他にダンスもやるらしい。

 しかし私は、ダンスが出来ない。なので講師を呼んで習うことに……。
 だが私は、ダンスが苦手だ。

「はい1、2、3。ストップ。皇后様、ステップが間違えていますよ」

「す、すみません……」

 上手くやろうとするのだが上手くステップが出来ないし
下手したら練習相手の足を踏んでしまう。
 その上にあの男のせいで最近腰痛だ。
見境なく抱いて来ようとするし……。

「皇后様。もう一度最初から」

「は、はい!」

講師の先生も厳しいし……最悪。
 スパルタで練習させられて終わった頃には、ヘトヘトになっていた。キツい……。
 元の世界も剣道部の練習もキツかったけど、この身体は、体力がないので余計に疲れてしまった。

 水分補給をしているとバタバタとエレンとアミーナが入ってきた。
何やら慌てている様子だった。

「ユリア様~一大事です。
 陛下が今回のパーティーで甘いものを召し上がらないとかおっしゃってます!」

「えっ?どういうこと?」

 アミーナの発言に驚いてしまう。
甘いものを召し上がらないって……?
 あの男は、甘党だと聞いたばかりなのに。
するとエレンが、やれやれとした表情をしていた。

 「どうやら陛下は、最近ユリア様にカッコ悪いところばかり見られたのが気にしているらしくて
甘党だと知られないようにしたいと……。
 まだユリア様に知られていると知らないようです。
ですが困りましたわね。陛下がお召し上がらないとお菓子をご用意出来ません。
 それだと皆さんもガッカリしてしまいますわ」

それは、一大事じゃない!!
 あの男の問題だけではない。皆もおこぼれで貰える、たくさんのお菓子を楽しみにしているのに……。
 どうにかして食べてもらわないと。

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