転生したら極悪非道な皇帝の妻になるが実は、ただのツンデレでした!?(9/29に修正済み)
「当たり前だ……作ると言ったが食べるなんて、一言も言っていないからな」
作ることは、作ってくれたが食べることに関しては否定してきた。
何で!?いかにも食べたそうにしていたのに……。
「せっかく作ったんだから一口でもいいから食べてみたらどう?
小さくて食べやすいし、大人の人にも大人気なのよ?」
「いらん。俺は、甘いのは好きじゃない」
「もう……どうしてそうも頑固なのよ?」
本当は、好きなくせに。意地でも嫌いだと言い食べたがらない。
何でそこまでして意地を通そうとするのよ?
強引でも食べさせようかしら……とその態度に対してイライラしていたその時だった。
エレンが厨房に慌てて入ってきた。
「陛下、ユリア様。お客様がお見えになりました。
隣国のゼトリック様が」
ゼトリック……様?誰それ?
こんな時にお客様だなんて……そう思っていたら
許可を出す間もなく1人の男性が入ってきた。
うわぁ……イケメン。
銀髪の髪に綺麗な切れ長な目。
鼻筋が通っており整った顔立ちをしていた。
こちらも芸能人以上のイケメンだった。するとニコッと微笑んできた。
「やぁ久しぶりだね。アディ」
「ゼトリックか。貴様……何しに来た?」
「つれないなぁ……君は、相変わらず。
親友である君のバースデーパーティーがあるから
早めに会いに来たんじゃないか?」
「フン。バースデーには、まだ早い。
まったく。相変わらずだな……お前は」
呆れたようにため息を吐くあの男を見て私は、えっ?と思った。
知り合いなの?親友って?
しかもあの男は、冷たい態度だが顔見知りのようだった。
隣国って言っていたけど……。