イケメン芸能人と溺愛シェアハウス♡

横になった状態でも、体調がだいぶ良くなっているのがわかる。

頭がスッキリしていて、体が軽くて。

これも、相良くんの看病と手作りのうどん、それから……心地い歌声のおかげ。

ベットから起き上がって、私の足は自然とドアに向かって部屋を出る。

そして、相良くんの部屋の前へ。
コンコン。

ドキドキしながら彼の部屋をノックすると、ピタッとギターの音が止まって。

ガチャとドアが開いた。

「……え、丸山さん。あ、もしかして起こしちゃった?ごめんっ」

「あ、ううん……その……」

自分でも、わざわざ相良くんの部屋に来た自分の行動に驚いている。

でも、どうしてもいてもたってもいられなかったから。

「丸山さん?」

「えっと……もっと、近くで聴きたくて。相良くんの歌」

「え……」

「あ、ごめんなさい!仕事の邪魔だよね。でも、ドアの前でもいいから、もうちょっと聴いてたくて……」

勝手に動く自分の口に、何言っているんだとじわじわと恥ずかしくなってうつむく。
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