イケメン芸能人と溺愛シェアハウス♡

「大げさだな……」

「大げさじゃないよ!相良くん、歌手になってくれて本当にありがとうっ!!歌を作ってくれてありがとう!!」

特に優れた特別な才能もなくて、語彙力のない私には、この気持ちを最大限伝えることができないことがすごくもどかしいけれど。

ただただ、相良くんが今、音楽を続けてくれてこうしてたくさんの人に歌を届けてくれていることが嬉しくてありがたくて。

「……ずるいね。丸山さん」

「え?」

「俺のこと、覚えてないのにそういうこと言うって」

「へ……」

なにそれ……。
私が相良くんのことを覚えてない?

一体どういうこうだろうか。

相良くんと会ったのはこのシェアハウスに来たときが初めてで……。

「相良くん、それって……」

「丸山さんもちょっと弾いてみる?」

「え?!」

いきなり話を逸らされたかと思ったら、私の太ももにアコースティックギターが置かれた。
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