イケメン芸能人と溺愛シェアハウス♡

「いいね。よし、もっかい」

なんて、相良くんが見たことないぐらい嬉しそうな顔をして言うから。

歌わないなんて選択肢、私にはもうなくて。

「うんっ」

次こそ全部完璧に。

ワクワクした気持ちと共に、もう一度、私は相良くんと歌い始めた。

今度は、さっき見られなかった相良くんの顔を時々見ながら。

目が合うと、彼がこちらに微笑むように歌うたびに胸がキュンとして。

この感じ……。
……すっごく、すっごく懐かしい。

昔も……誰かと歌った記憶がある。

海で───。

「ただいま」

「ただいまー!純恋ちゃん大丈夫!?」

っ!?

懐かしい記憶をまた思い出しそうなタイミングで、玄関からふたり分の馴染みの声が聞こえた。

エンプのふたりが帰って来たみたいだ。
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