イケメン芸能人と溺愛シェアハウス♡
「……相良くん?」
「行くの、あいつらのとこ」
「え……」
なんでそんな切なそうな顔をしてそんなことを聞くんだろう。
胸がギュッとする。
綺麗なアーモンドアイと視線が絡んで。
一瞬、呼吸が止まったとき。
バンッ
相良くんの部屋のドアが勢いよく開けられて、パッと手が離された。
「雫久、大変!!純恋ちゃんがいなっ……!!え!?」
扉の前に立っている麻飛くんが、目を大きく見開いてこちらをジッと見る。
「純恋ちゃん、熱は?え、雫久もしかして、弱ってる純恋ちゃんになんか変なことしようとしてたんじゃ!まさか雫久に限ってそんなっ!悲しいぞ、俺は!」
「違うわ」
相良くんのため息混じりの瞬時のツッコミのあと、私も誤解を解こうと口を開く。
「おかえりなさい、麻飛くん。えっと、熱はもう下がってて、体も良くなってて。それで今、相良くんの曲について色々話してたところで……」
「えぇ、本当に?無理やり言わされてない?だって雫久ってムッツリなところあるし、スイッチ入ったら絶対抑え効かないタイプだからすごい心配で……」
と麻飛くんの暴走は止まらない。
言いたい放題だな……ムッツリとか……。