イケメン芸能人と溺愛シェアハウス♡
「唯十くん!おかえりなさい。お疲れさまです」
「ただいま〜。純恋ちゃん熱下がってほんと良かったね。雫久、ありがと。純恋ちゃんのこと」
と彼の目が相良くんの方を見ると。
「……唯十にお礼言われる意味がよくわからないんだけど」
なんとも不機嫌なセリフを返した。
唯十くん、相良くんを怒らせるようなこと何も言ってないと思うんだけどな……。
さっきまで楽しそうだったのに……。
ちょっとピリついてしまった空気を、唯十くんの「フッ」と漏れ出た笑い声が変える。
「……ほんと、雫久かわいいね〜」
「うるさい……」
唯十くんにからかわれたように言われたのが嫌だったのか、相良くんの眉間の皺がさらに深くなって。
でも、私も、相良くんのその表情がなんだか可愛らしくみえて自然と頬が緩む。
「よし、じゃあ曜くん帰ってたら出前取ろうか。純恋ちゃんは、また明日からよろしね?無理は禁物」
唯十くんが爽やかな笑顔でそう言って部屋を後にした。