イケメン芸能人と溺愛シェアハウス♡
「……唯十のそういうところ、どうなの」
「え?」
「お前がそんなんだから、あんなことがあったんじゃないの。なんで学ばねぇの」
多分、一番言ってはいけないこと。
でも、止められなかった。
「雫久、やめろ。あの事と純恋ちゃんは関係ないだろう」
感情的になってしまった俺を麻飛が制する。
わかってる。だから余計いらだってしまうんだ。丸山さんはあの事になんの関係もない。
それなのに、唯十の存在がこれ以上彼女の中で大きくなって欲しくなくて、あえてその話を持ち出した。
自分の幼稚さに呆れる。
そうやって唯十を縛ろうとしている自分が、最低すぎて。
「あの時のことは、本当ごめん」
違う、あのことは、唯十は何も悪くないのに。
「別に唯十に謝って欲しいわけじゃ……」
唯十が丸山さんに本気になってしまったら、俺に勝ち目なんてこれっぽっちもなくなってしまう焦りから言ってしまったことだった。
唯十にまた謝らせてしまった自分に嫌気がさしてため息をつくと、
唯十が「でもさ」と口を開いた。