イケメン芸能人と溺愛シェアハウス♡
唯十たちとあんな話をした後で、丸山さんとどう接したら良いのかますます分からなくなってしまった。
俺がそうでも、彼女はいたっていつも通りなんだろうけど。
て言うか、唯十のあれ、なに。
丸山さんのこと『特別』って。
もう答え出てるようなもんじゃん。
「……ただいま」
家に着いて玄関で声を出すけど返事がない。
時刻はただいま昼の3時。
もしかしたら、買い物に出かけたのかもしれない。
来月はじまるライブのことに集中しないといけないのに、最近は頭の中、丸山さんのことばっかで。
夢にもしょっちゅう、あのキスした場面が出てくる。
あー……だめだ。
自分が自分じゃないみたいで。
このぐちゃぐちゃな脳内をさっさとリセットさせようと、俺は一目散にキッチンに向かって冷蔵庫を開けた。
中にあったエナジードリンクの缶を手にとって一気に飲む。
……ん?
なんだ……これ……。
体に流れ込んだ飲み物が、普段飲んでいる味と全然違ってびっくりする。
改めて缶のパッケージを確認しようとするけど、なんだか頭がくらくらしてうまく読めない。
嘘だろ……。
え、なに飲んだの、俺……。