イケメン芸能人と溺愛シェアハウス♡

私の家の前に、見覚えのある黒塗りのセダンが停まっていた。

あれって……。

急いで家の扉を開ければ、見覚えのある靴が二足、玄関に綺麗に並べられていた。

嘘……。

これって……。

「唯十くんほんっと顔が綺麗ね!あ、ケーキお代わりあるからね!」

っ!?

ママの弾んだ声がリビングの方から聞こえて、耳を疑った。

……今、唯十くんって聞こえたような。

我ながらもっと上品に歩けないのかと突っ込みたくなるバタバタとした大きな足音で、賑やかな話し声がするリビングに向かうと。

「あら、純恋おかえり!」

テンションMAXのママの声が響いた。

「な……なんで」

目の前に見える光景に固まってしまう。

嘘でしょ。

やっぱり本物だ。間違いない。

なんで……唯十くんがうちにいるの!?

あの唯十くんが、私の家のソファに座ってお茶を飲んでいる。

そしてその隣には、宗介さん。

げ、幻覚!?

目を擦って見てみるけど、そこにはやはり唯十くんがいる。
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